ベス単改造レンズのスペック検証(F値とシャッタースピード)

カメラ機材

前回、ちょっとした改良をほどこしたベス単改造レンズ。

ベス単フード外し撮影の準備は整った。よし!と楽しみ始めましたが、次々と気になることが…。

  • レンズユニット文字盤に絞りの数字は書いてあるが、実際のF値は?
  • 絞る時に同じ明るさで撮るには、シャッタースピード(以下SS)はどう計算すれば?
  • どこまで寄れるのか。最短撮影距離は?
  • 近距離撮影と遠距離撮影で、焦点距離はどれくらい変わる?

まずはこのうち、文字盤の絞り数字に対応する、F値とSSの計算を調べました。

検証方法

  1. ベス単の絞り開放で撮影
  2. 「1」で撮影した写真と同じ明るさとなるよう、現代のレンズで撮影し、開放F値を求める
  3. 絞り羽根を絞っていき、文字盤の各数字で同じ明るさとなるよう撮影(SSのみ変更)
  4. 「3」のSSから、それぞれの数字の実際のF値を計算する

ベス単フード外しの開放F値

ベス単フード外し(画像①)と現代レンズ(画像②)で比べたところ、開放F値は「6.3」が最も近かったです。感覚的にはもう少し明るいかも。
ただ、これはベス単レンズの曇り等の状態にもよりますし、あくまでこのレンズの場合です。
なお、参考までに、フードをつけた状態のベス単の開放F値は「11」が近かったです。
※使用カメラは「PENTAX K-3 Mark III」。設定可能なF値は1/3段刻み(例:F5.6→6.3→7.1→8)

画像①:レンズは「ベス単フード外し」

絞り開放 / SS 1/500sec / ISO800

画像②:レンズは「HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE」

F6.3 / SS 1/500sec / ISO800

各絞り位置のシャッタースピード

ベス単レンズユニットの文字盤の「開放」「1/3」「2/3」「1」「2」「3」「4」にあたる位置で、すべてほぼ同じ明るさになる時のSSを記録。若干、軟調強めにしています。

絞り開放 / SS 1/500sec / ISO1600

各絞り位置のF値とシャッタースピードの計算方法

SSから計算した、文字盤の各絞り数字(位置)に対応する「F値」
および、
開放時のSSを基準とした時の、それぞれの「倍率」
をまとめます。

絞り位置F値SS倍率SS例
開放6.3基準1/500
1/36.3×11/500
2/37×1.251/400
19×21/250
211×3.1251/160
314×51/100
420×101/50

撮影時の計算方法としては、
まず絞り開放で撮影し、SSを確認。絞る際に上の表のSS倍率で計算すれば、ほぼ同じ明るさで撮れるかと思います。

おまけ(モノクロ)

ベス単フード外しでモノクロで撮影した画像を紹介します。こちらも若干、軟調強めにしています。

絞り開放 / SS 1/500sec / ISO1600

以上です。

次回は、最短撮影距離と、画角の変化について書こうと思います。

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