夏キャンプの天敵「蚊」や「ブヨ」の強力な味方、蚊取り線香。
でもバイクキャンパーにとって、市販の蚊取り線香ホルダーってかさばってしまう…。
そこで私も、組み立て式「蚊取り線香ホルダー」を作ってみました。
今回は、材料のサイズや値段、私なりの作り方を紹介します。
蚊取り線香ホルダーの材料
ステンレスロングアイボルト(M6×60)
値段:456円
サイズ:直径6mm、ネジ部分の長さ60mm
軸となる最も重要なパーツです。
ナットと小さな丸座金が2つついていてお得感があります。ちなみに、ナットは使用します。
ステンレス 高ナット(6×20)
値段:184円
サイズ:穴直径6mm、長さ20mm
蚊取り線香と木皿と距離を取るために使用します。安くあがるスペーサーという手もありますが、どこかになくしてしまいそうなので、高ナットをチョイスしました
ステンレス 丸座金(6×20)
値段:172円(6枚入り)
サイズ:穴直径6mm、直径20mm
蚊取り線香を安定してはさむために使用します。もう少し直径が小さくてもいいかと思いますが、安定度が下がるのが問題となります。
ステンレス フランジナット(M6×13)
値段:244円(6個入り)
サイズ:穴直径6mmで、直径13mm
軸受けとして使用します。土台となる木皿に埋め込みます。
木皿 例1(木製茶托)
値段:498円
サイズ:直径115mm
緑茶の茶碗を受ける茶托です。もっと安いものもあると思いますが、直径が少なくともこれ以上ないと線香がはみ出ます。
木皿 例2(アカシアラウンドプレート)
値段:298円
サイズ:直径150mm
ホームセンターのカインズが扱っているアカシア製品です。大きいですが、値段が手頃です。地面に置く際に安定感があります。
必要な道具
蚊取り線香ホルダーの作り方
1.木皿の中心に穴をあける
木皿の中心を鉛筆などで印をつけ、そこにキリで穴を空け、貫通させます。
次に、彫刻刀などでその穴を6mmほどに広げますが、ドリルがあれば楽に開けることができます。手動ドリルで十分です。
2.フランジナットの形に穴を広げる
まず、フランジナットの六角部分が通る形に削ります。
あらかじめ鉛筆で木皿に印をつけておくといいです。
次に、フランジナットの円形部分の高さ分、円形に彫り広げます。一気にせず、フランジナットを時折はめながら、浮いてしまう部分を少しずつ彫るのがポイントです。
フランジナットをはめるのは裏から
穴を空ける際に気になるのは、フランジナットをどちら側からはめるかという点。
私は裏からはめたほうがいいと思います。木皿が外れて落ちるという思わぬ事態を防げます。
ただ、強力接着剤で固定するので、あまり気にしていません。…け、決して最初、表裏をよく考えずに穴を空けたとかじゃないんだからねっ!
3.木皿とフランジナットを接着剤で固定
フランジナットを木皿にはめ、接着剤で固定します。
接着剤は上のアロンアルファ ゼリー状のように強力なのを選んでください。100均の弱いやつを使ったら、下のような、チーズたっぷりピザか!になります。さきほどの、フランジナットを表からはめた際に起こりうる事故も、これです。
4.金具を組み立てる
ロングアイボルトに、ナット、丸座金を2枚、高ナットの順にとりつけます。
そのロングボルトを、木皿にはめたフランジナットにセットして完成です。
なお、丸座金2枚の間に、蚊取り線香を通します。
蚊取り線香との大きさの違いは下の画像をご覧ください。小さな木皿のほうでも、蚊取り線香の灰は外に落ちませんでした。
蚊取り線香ホルダーの使用感
よかった点
今回、一番の目的だったコンパクト化。これは大成功でした。
木皿なので重ねることができますし、金属部品も皿の中に収めることができます。
地面に置くのはもちろん、カラビナをつければ、ロープや立木などに吊るすことができるようになります。
100均で売っているフックを買えば、ポールや細い木などに設置できるようになり、さらに幅が広がります。
いまいちな点
軸の金属部分が接している部分が燃え残ってしまいます。だいたい、上の写真の色がついている部分です。丸座金を小さくするか、ある程度短くなったらクリップ式の蚊取り線香ホルダーに切り替えることで対応しようと思います。
蚊取り線香を焚くと、ベトベトするヤニが発生します。タープの下で焚くと、タープがヤニで汚れてしまわないか不安です。別途蓋を製作することは可能ですが、荷物が増えてしまうという欠点があります。
ただ、一日使用してみましたが、タープが汚れたり匂いがついたりといったことはありませんでした。連続使用やタープの高さで変わってくると思うので、今後、気をつけつつ使用したいと思います。
今後の改良点
蚊取り線香ホルダーの最大の目的は、高温の灰や、線香本体が万が一落ちた時、何かに燃え移るのを防ぐことだと思っています。
その点、受け皿が木製というのは少々不安があります。まず大丈夫だとは思いますが、今後、金属製の受け皿を作ってみようと思います。加工がタイヘンそうではありますが。
最後に
改良点はあるものの、とても満足しています。これから使い倒そうと思います。
では、皆様もよい夏キャンプを♪
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